かっぱの家について
かっぱの家とは
かっぱの家保育所は、
1970年に無認可の「共同保育所」として出発しました。
親と保育者が、協力して作り、地域の人たちの支援を受け、
かつ、都や市の助成金をもらいながら続けてきた
保育所です。50年以上の歴史があります。
保育所の場所は、発足当初の杉並区(宮前)から、
武蔵野市吉祥寺東町へ、
そして吉祥寺本町へと
うつりましたが、
「親と一緒に子育て」
「毎日散歩に出る保育」「安全でおいしい手作り食」
「地域に開かれた保育所」
という
かっぱの基本的な考え、姿勢は、
ずっと変わっていません。
かっぱは、2005年にNPO法人になりました。2007年7月からは、東京都認証保育所になりました。
NPO法人として、認証保育所として、より子育て支援、
子ども支援に貢献したい、
そして地域社会との連携を
広げていきたいと考えました。
保育室時代より規模は、少し大きくなりました。
保育所の周りも少し変りました。
しかし外遊び、食、人との付き合い、一人ひとりの
子どもを大切にするというかっぱの保育についての
こだわりは、
これからも守り続けていきたいとおもいます。
それが、かっぱのかっぱたる所以であると考えるからです。
私たちは、これからも親、卒園児、
地域の人たちなど、かっぱをとりまく多くの人との
つながりを
大切にしながら、
大家族のような手作りの保育をつづけていきます。
こんなかっぱをどうぞのぞいてみてください。
お待ちしています。
NPO法人かっぱの家 理事長 松田 敏明
かっぱの家保育所の
「共同保育」の精神とは?
かっぱの家保育所は、保護者と職員が共に運営する「共同保育所」として出発しました。
「自分の子どもを預けたい場所を、自分たちの手でつくる」当時の想いを受け継ぎながら、時代の変化や子育てニーズに合わせて、かっぱらしい保育をつくり続けてきました。
現在は、職員がリードしながら保育・運営を行い、大切なことは保護者と職員の全体会で共有。どんなことでもオープンにして意見を出し合っています。
保護者と職員が対等な立場で協力しながら「一緒に子育てしよう!」その「共同保育」の精神を、ずっと大切にしていきます。
かっぱの家の魅力
親と子どもが本当に安心できる保育所を求め誕生して以来、
大切に守ってきた保育の理念。
それが、“かっぱならでは”の魅力です。
一緒に子育て
ともに子育て。
だから楽しく、のびのび育つ。
かっぱの家は、保護者と職員が協力して運営しています。保育に関して、月一回の全体会で保護者と職員が話し合い、ともに考え、互いに納得し合って決めています。子ども、保護者、職員それぞれの個性を認め合い、大家族のようなつき合いを大切にしています。そのため、職員を「先生」とは呼びません。みんなで協力し合い、子ども一人ひとりが、その子らしさを発揮してのびやかな笑顔で育つよう、ともに子育てします。
「連絡ノート」で情報共有
連絡ノートは、保護者と職員の交換日記。その日のできごと、食べたもの、眠った時間、お散歩、おうちでの様子、かっぱでの様子…を共有します。“ともに子育てする”日々の記録は、かけがえのない宝物です。
毎日散歩に出る保育
たくさん歩いて、たくさん遊んで、学びます。
毎日のように散歩に出掛け、遊びながら季節を感じ、大事なことを学びます。かっぱの庭は小さいけれど、吉祥寺の街ぜんぶがナワバリです。雨の日は図書館やデパート探検もします。大きい子は、三鷹、練馬、武蔵境まで歩いたり、バスや電車に乗って、もっと遠くまで出かけることもあります。そして、行く先々でいろんな大人や子どもたちと出会ったり、ふれ合う経験も大切にしています。
お散歩まっぷ
「今日はどこ行く?」ではじまるかっぱの散歩は、「何をするか」「どこへ行くか」がメイン。収穫遊びの「狩り(ガリ)」に、水遊びやどろんこ遊び、生き物とのふれ合い。遊べるスポットがいっぱいです。
Pick Up 公園
A西公園
かっぱの子が入園から卒業までお世話になる身近な公園です。遊具はなくとも、子どもたちが芝生を駆け回り、大はしゃぎ。地元民からも愛される憩いの場所で、今日も元気に駆けまわります。
B井の頭恩賜公園
公園内にある自然文化園で動物たちと触れ合い、水生物園では魚たちを観察!これ、かっぱのお散歩では日常ルートだったりします。おとなりのジブリ美術館に行ったりもしますよー。
C立野公園
大人でもバスや自転車を使わないとなかなか大変ですが普段歩き慣れてるかっぱの子なら、片道30分の道のりもへっちゃら。芝生広場とジャブジャブ池は子どもたちにも大人気。
安全でおいしい
手作り食
おいしくて、楽しい、かっぱ飯。
体の「芯」ができる大切な時期だからこそ、安心でおいしい食事を心がけています。できるだけ無農薬、無添加の食材を使用して、すべて手作り。メニューは和食中心で、ご飯は七分づき米に雑穀が入っています。もちろん、おやつも手作りです。アレルギーの子どもには、それぞれに対応した食材を使用します。食事の用意も、おかわりも、後片付けも子どもたち自身で楽しく行い身につけます。
かっぱ飯
季節の野菜をふんだんに使った「一汁三菜」で、きのこ、海藻、ゴマ、梅干しも必ず取り入れています。かっぱ飯に欠かせないみそ、梅干しは子どもたちと作ります。
地域に
開かれた保育所
地域の人々に見守られ、子どもは大きくなる。
1979年から、かっぱの家は吉祥寺中道通りで保育をしてきました。これまでも、今も、中道通りの商店のおじちゃん、おばちゃんや、近所の方々に育てられたといっても過言ではありません。子どもたちのことも、保護者や職員のことも、愛情をもって見守ってくださるありがたい存在です。そういった地域の方々とのつながりを大切にしています。
かっぱの家の50年
かっぱの家保育所は、保護者と職員両方の新しい世代が起こす変化とともにあります。どのような時代でも変わらないでいたいのは「常に子どもの側に立つ」というぶれない姿勢。これからも子どもたちと一緒に笑いながら、保護者と職員がともに保育をつくり続けていきます。
1971~1974.3宮前時代
社会で生きていく子どもを
みんなで育てる保育所を。
1970年代はじめの日本は、社会運動やウーマンリブなどのムーブメントが起こっていた時代。社会運動に参加しつつ、子育ての必要もあった親たちによって、1971年、かっぱの家は東京都杉並区宮前に誕生しました。共同保育の理念を掲げ、全員で運営しているという自覚をもち、大きなエネルギーに満ちあふれていました。
1974.4〜1979.4東町時代
共同保育を模索しながら
かっぱの家の基礎ができた。
宮前の保育所の立退問題も乗り越え、かっぱの家を存続したいという熱い想いで1974年4月、東京都武蔵野市吉祥寺東町に移転。親と保育者が一緒に運営と保育を模索し、「私たちの保育所」づくりについて連日のように語り合いました。緻密な連絡ノートの交換や食へのこだわりも、この時代からはじまりました。
1979.9〜2007.6本町時代
豊かな保育を実現しながら
かっぱの家存続ための活動も。
賃貸契約満了により、1974年4月、武蔵野市吉祥寺本町に移転。認可保育園をめざしましたが、物件が見つからず断念しました。保育は、四季の行事やイベントが催されたり、電車やバスで遠出したりと豊かなものに。2005年4月からは認証保育所をめざす活動がはじまり、NPO法人かっぱの家が誕生しました。
2007.7〜 認証保育所時代
認証保育所でありながらも
かっぱの家らしい保育を模索。
2007年7月、37年間続けた保育室から東京都の認証保育所へ。都政の方針で、保育室の存続が危うくなっていくなかで「かっぱを続けたい、続けることに意義がある」という想いからの再スタートでした。認証保育所としての条件を満たすため、規模が大きくなり制約も厳しくなりましたが、これまでのかっぱの保育を柱に、日々奮闘しています。